看護師の仕事が辛いと思う瞬間5つと、乗り越えるための対処法5つ

看護師の仕事は、とてもハード…。

肉体的にも精神的にも、辛い場面が多いですよね。もう辞めたい…!と思うこともしばしば。

もちろん私もそうです!毎日毎日、辛いことばかり

朝起きた瞬間から仕事行きたくないなあ…と考えています(笑)

もちろん人知れず涙したことも一度や二度ではありません。

今回は私的「仕事が辛い瞬間」ベスト5を、ランキング形式でお届けします。

あるある!わかる!きっとあなたも共感してくれる…はず!?

①最も辛かった?!過酷な新人時代

私がダントツに辛かったのは、看護師1年目の新人時代でした。

これは…あるあるですよね。私の周りの看護師も、ほぼ同意見です(笑)

看護学生の時もそれなりに辛かったですが、新人時代の辛さは、さらに数段上!

仕事を辞めることを本気で考えていました。

人手不足が深刻だった勤務先の病院

当時私が働いていた病院は、人出不足が深刻でした。4年目以上の中堅看護師が、数えるほどしかいなかったのです…。

同じ病棟に配属された同期は8人いましたが、専属のプリセプターはたった2人。すでにキャパオーバーです。

そのような状態だったので指導らしい指導を受ける余裕はありません。マニュアルを読み込み、見よう見まねで仕事を覚えました。

当然ミスは頻発します。

そのたびにきつく指導を受け、叱責され、患者を殺す気か!と怒鳴られ…。本当にきつかったです。

人手不足で残業多いのに新人は残業代をつけられない、という謎の文化

また。

当時働いていた病院には「タイムカード」がありませんでした。残業時間は自己申告制。

各々の名前が書かれた名簿に、自分で退勤時間を書きこむシステムでした。記載しなかった場合は「定時帰宅」とみなされ、当然残業代は発生しません。

しかし。

当時働いていた病棟には、新人は残業時間を申告してはいけない、という謎のルールがありました。

だから全てサービス残業!仕事は全く終わらず、いつも3~4時間残業していたというのに…。

今思い出しても非常に悔しいです(笑)

【新人ナース時代を乗り越えるために…】

看護師が100人いれば、99人は辛かった!と答えるであろう新人時代…。

そう、きっと誰しもが乗り越えてきたのです。

だから新人ナース時代を乗り切るためには、自分で動くしかない!

  • メモ帳を必携!誰でもいいから質問する

新人看護師は、やること全てが初めてで不安ばかりですよね。採血や点滴はもちろん、吸引や座薬挿入、バイタルチェック…。患者と話す時でさえ緊張します。

「これで大丈夫なのかな?どうしよう…」と思いながら仕事をすることは危険です!

だからまずは深呼吸をひとつして、周りの様子を見渡してみましょう。そして勇気を出して、近くにいる先輩看護師に声をかけてください。気になる疑問や不安な点をぶつけましょう。

その際はメモをお忘れなく…。

  • 同期と愚痴を言いあう!

私的にはこれが、最大の解決策です(笑)

もちろん、仕事が楽になるわけではないし、問題が解決するわけでもありません。でも、とても気分が楽になるのです!明日からも頑張ろう…という気分になるはず。

同期はいわば「戦友」です。辛い新人時代を乗り越える仲間です。

新人時代は遠い昔ですが、当時の同期とは今も仲良し。みんな住む場所も環境もバラバラになってしまったけれど、定期的に連絡を取ったり、同期会をしたり…。気分はあの頃のままです(笑)

  • 上司に相談

どうしても辛い時は、病棟師長や主任などに相談しましょう。何らかの配慮がおこなわれる場合も少なくありません。我慢のし過ぎは良くありません。看護師として働ける環境は山ほどあるのですから。

例えば、日勤専従になったり、病棟を異動したり。より働きやすい環境を整えてもらうことができるので、今より楽になるはずです。

  • 辛いのは1年間のみ!耐える!

極論なのですが…最も辛い新人時代は「1年間」で終わります。なぜなら、次の新人が入ってくるから…!

だから唇をかみしめて、耐え忍ぶことも方法のひとつです。

②あの先輩が怖い…職場の人間関係が辛い!

どこの職場にもいる「コワイ先輩」。なかなか辛く、厄介なものです。

言葉がきつかったり、ぐちぐちと指導されたり。

夜勤中、全く休憩室から出てこなかったり、先生の前ではがらりと態度が変わったり!

私は今でも、きつく指導されている夢を見ます(笑)数年前のことなのですが…。

しかし、看護師は女性社会なので、このようなことは日常茶飯事ですよね。さらには病棟内にこのような先輩が数人いる…などという場合も珍しくありません。

職場の人間関係が悪いと仕事の辛さは、さらに倍増しますよね。休憩室の雰囲気も悪く、せっかくの休憩時間も台無しです。

一緒に夜勤を行う日はまさに「最悪」。悪夢の一夜になりかねません。

【恐い先輩への対処法】

コワイ先輩ナースと上手く付き合うためには「相手の話」を聞くことが重要!

必須アイテムは、メモ帳とボールペン。後は…胃薬(笑)です。

  • 指導をしっかりと聞く

私の周りだけかもしれませんが、コワイ先輩ナースは…仕事ができる人ばかりでした。指導に熱が入りすぎた結果、きつく感じてしまう場合も…

だから、指導の内容自体はとても勉強になるのです。しっかりと相槌を打ち、大切なポイントはメモを取って、思う存分知識を吸収しましょう。

  • 胃薬を持つ

コワイ先輩と夜勤が一緒になった時は、ぜひ胃薬を持参してください。夜通し指導されると辛いですよ…。夜勤中は何かとコミュニケーションをとる機会も多いですしね。胃がキリキリしてきたら、すかさず飲んでください。私はよくやっていました。

③忙しすぎる…仕事が多すぎて辛い!

看護師は激務ですよね!

職場にもよりますが、休む暇もなく動きっぱなし!などという方もいるのではないかと思います。

実際に私もそうでした。

点滴に与薬、検査出し。オペにケモに、清潔ケア…などとやっているうちに、あっという間に夕方でした。当然記録など何も出来ていないので、必然的に残業決定です。

ミスの許されない作業の連続で精神的にもストレスになる

さらに、ミスの許されない作業の連続で、精神的にもかなりきついものがありました。特にヒヤヒヤしたのは、抗がん剤の投与と輸血、麻薬の管理です。

時計とにらめっこをしながら、常に気を張らなければならないので、非常に神経を使います。ナースコールもひっきりなしに鳴りますし、頭がおかしくなりそうでした

それだけではありません。肉体的に辛い仕事も山ほどありました

まずは清潔ケア!中腰の動作も多く、とにかく腰にきます(笑)

車いすへの移乗の介助や、ストレッチャー移送もなかなかのもの。私はストレッチャー移送が苦手なので、いつも腰が痛くなります。

夜勤中のおむつ交換と、体位変換も同様です。

介護度が高い部屋を受け持った後は、身体がバキバキしていました。実際に腰痛に悩まされる看護師も多く、中には入院が必要なほど痛めてしまった人も…。まさに我が身を削って仕事をしている感覚でした。

【激務な状況を乗り越えるための対処法】

重要なのは「イメトレ」です。一度自分のルーティンが出来上がれば、多少は仕事が楽になるはず。

  • スケジュールを立てる

仕事を始める前に、まず1日のスケジュールを立てておきましょう。9時にラウンド、10時に点滴、10時30分ケモ開始…というように、あらかじめおおまかな流れを確認しておきます。

たったこれだけのことですが、仕事の流れのイメージが付きやすくなり、段取りよく動けるようになりますよ。特別な道具は必要なし!明日からすぐにでも始められる点も魅力的です。

  • 腰痛予防を徹底!

できるだけ中腰や前かがみの姿勢は避けましょう。これを意識するだけでも、ずいぶん違いますよ。

落とした物を拾う時は、きちんとしゃがんで取りましょう。移乗時はしっかりと腰を落とし、ボディメカニクスを意識してください。

またコルセットも効果的です。私はフリー業務の担当日には、必ずコルセットを着用していました。これだけで、体位変換やおむつ交換が、劇的に楽になります。ただ暑いのは難点ですが…(笑)

また当然ですが、無理をし過ぎないことも大切です。清潔ケアや移乗が一人では無理だと思ったら、必ず誰かの手を借りてください。腰痛を発症するだけでなく、患者を危険にさらすことにもなりかねません。

④休みが少ない…予定が合わない(涙)

看護師は休日も少ないですよね。

土日祝日も関係なく仕事があるし、連休も少ないし…。「土日休み」とか「週休2日」とかは夢のまた夢でした。

土日休みが少ないので当然、友人との予定もなかなか合いません。もちろんデートの予定も全く立たない(笑) 旅行やお出かけは、ほとんどできませんでした。

これはどの看護師も言っていましたね。最後に彼氏にあったのが1カ月前…とか。そんな人ばかりでした。

土日休みは月に1度だけ、その他は平日休み!?

実際に当時働いていた病棟は、土日休みが月に一度だけ!

その他の休日は、ほぼ平日です。

もちろん既婚者も、ママナースも関係ありません。

さらに腑に落ちなかったのは「夜勤明け後の休み」です。

どこの病院もそうだと思うのですが「夜勤→夜勤明け→休み」というのが一連の流れですよね。

しかし3交代制の準夜勤務の場合は、夜勤明けが、日付をまたいだ深夜1時過ぎ…。すでに暦の上では、休日が始まっているのに。

だから準夜明けで休みの場合は、とても損した気分になっていました。しかも準夜明けで帰宅し、シャワーを浴びて、ぼうっとして。ベッドに入るのは決まって明け方です。結局起きるのは昼過ぎ。

もう1日はほとんど終わっています(笑)

せっかくの休日を寝て過ごす羽目になり、いつも自己嫌悪に陥っていました。

【この状況を乗り越えるための対処法】

ポイントは「夜勤明けの過ごし方」にあります。

アクティブナースと、ダラダラナースの大きな違いとも言えそうです。私はもちろんダラダラ派ですよ!

  • あらかじめ休み希望を取る

この方法しかありません(笑)旅行などの予定が入っている時は、必ず休みを取るようにしましょう。

  • 夜勤明けをフル活用!

夜勤明けは何とも言えない開放感がありますよね!しかも翌日はお休み!

存分に朝寝坊ができます。活用しない手はないでしょう。

夜勤明けにそのままランチに行ったり、仮眠後、ショッピングに出かけたり…。もちろん身体を休ませることも大切ですが、少しアクティブに動いてみるのもおすすめです。時間に縛られないから、精神的にも楽ですよ。

ただし。あまりに羽目を外しすぎると体調を崩します(笑)。

十分に気を付けて楽しんでくださいね。

⑤看取り…精神的に辛い…

精神的に最も辛い仕事は、間違いなく看取りでした。思い出すだけで悲しくなる別れの場面

やはりできれば経験したくない、というのが正直な気持ちです。

中でも辛かったのは、家族の対応でした。不安と恐怖でいっぱいになる家族に対して、どのように寄り添えばいいか…毎日自問自答していました。

次第に血圧が下がり、意識レベルが落ち、下顎呼吸になり…。取り乱す家族からは、何度もナースコールが鳴ります。

「まだ耳は聞こえていますからね。語り掛けてあげてくださいね。手をさすってあげてくださいね…」こんなことしか言えない自分が情けなかったです。

もちろん患者本人との別れも辛いものでした。入退院を繰り返すうち、次第に患者とも仲良くなっていきます。しかし同時に病状もどんどん進行していくのです。

最初は元気に歩いていたのに、杖を使うようになって、車いすになって。体重もみるみる落ち…。

麻薬の投与が始まり、酸素が増量され、緩和ケアに移行する。この流れを見ているだけで、とても切ない気持ちになりました。患者と看護師という立場ではなく、ひとりの人間として、仲の良いこの人がいなくなってしまう…という現実が悲しかったのです。

【看取りを乗り越えるための対処法】

ストレスフルな業務でもある「看取り」。

どうしても耐えられないという人も一定数いるのではないでしょうか。無理のし過ぎは禁物です。

  • 看取りのない職場へ転職する

看取りのない職場へ転職することが1番確実な方法でしょう。

例えば外来やクリニックなどは、基本的に看取りをすることはありません。そのような診療科に転職するのもおすすめです。

  • ストレス解消方法を見つける

看取りは辛いもの。精神的なストレスもかなりのものです。あまりため込みすぎるのは良くありません

だからこそストレス解消が大切!同期とおしゃべりするもよし、ショッピングに出かけるもよし、もちろん美味しいお菓子で癒されても◎!自分の好きな方法で、息抜きをすることが大切ですよ。

ちなみに私のストレス解消法は、ダラダラとベッドの上で漫画を読むこと(笑)。

特に夜勤明けが最高です!

⑥看護学生の実習もヤバかった…

仕事ではありませんが、おまけでもうひとつ…。

看護学生時代の実習も、非常に辛かったです!

これぞまさに看護師あるあるでしょう。誰もが声を揃えて「きつかった…」と答えるはず(笑)

実習が始まると夜ろくに眠ることはできません。2~3時間眠るだけでやっとです。

何度書いても終わらない実習記録。私が在学中だった時は、記録は全て直筆、パソコンの使用は不可!というわけのわからないルールがありました。だから全て手書きです(笑)なぜなのでしょう、このルール…。

さらに病棟に行けば、わけのわからない理由で、指導の看護師に叱られます。何度もやめたくなりましたね。だから実習がすべて終わった日は素晴らしい開放感でした!

看護師1年目の辛さは、さらにその上を行きましたが…(笑)

どうしても辛い時は…「逃げる」ことも大切

どのような仕事も多少辛いことはあるものです。

特に看護師の仕事はなおさら。辛いことだけでなく、大変なことも、悲しいこともあります。

我慢し過ぎない!!

しかし我慢のし過ぎは禁物。

目に見えないストレスがどんどんと溜まり、ある日突然バーンアウト…などという事態にもなりかねません。

実際、うつ病を発症する看護師は非常に多いのです。

だから無理は禁物。本当に辛い時は、「その場から逃げる」ことも大切なのです。

心の不調を感じた時は、できるだけ早く心療内科を受診しましょう。診断が下れば、しばらく休職が可能です。まずは仕事を忘れて、ゆっくりと体と心を回復させてあげてくださいね。

転職するのもひとつの手段

また「転職」もひとつの方法です。看護師の需要は依然として高く、求人は山ほどあります。

  1. 夜勤が辛すぎる場合は、夜勤のない職場を。
  2. 仕事がハードすぎる場合は、ゆったりと働ける職場を。
  3. 病院以外で働きたい場合は、一般企業や保育園を…。

このように選択肢はたくさんあります。無理に辛い職場で、働き続ける必要はないのです。

私の同僚も何人かうつ病を発症しています。激務の看護師は皆、誰しもがうつ病を発症する可能性があるのです。他人ごとではありません。

数か月休職した後、再び病棟に戻った人もいれば、違う部署に異動した人もいました。もちろん退職し、クリニックで働き始めた人も。

看護師の活躍の場はいくらでもあります。くれぐれも無理はしないでくださいね

必ず解決策はある!

仕事をしていれば誰しも辛い時はあるはずです。

では、それはどのような時ですか?

一度自分の気持ちと向き合い「仕事が辛い瞬間」を整理してみるといいでしょう。

辛い内容を理解しておけば自ずと解決策も見えてきます。仕事のやり方を見直したり、ストレス解消に努めたり、思い切って休職したり…。

より良いコンディションで仕事ができるように、少しずつ試してみることをおすすめします。

それでも解決しない時は「転職」を検討するのもひとつの方法です。

看護師の職場は多種多様。あなたの希望に合ったストレスフリーな職場がきっと見つかるはずですよ。

以下オススメの転職サイトです。

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